PS3版TOVも好調に売り上げを伸ばし、カウントダウンTVではポケモンに続いて2位だったそうです。
それを見た妹が一言。
妹「え?意味が分かんないんですけどww」
どうやらその結果が気に食わなかった様子。
そして、その一言から、演習発表を二日後に控えながらもまだレジュメが3分の1もできていない管理人を巻き込んで、夜を徹してのアンチTOV語りが始まった。
私「ぶっちゃけさ、あれが神ゲーってことはあり得ないにしてもさ、良ゲーぐらいではあったと思う?」
妹「ないない。ありえない。」
私「だよねー」
妹「まあ、グラフィックとかシステムとかは格段に良くなったと思うよ?」
私「それは思う。が、戦闘システムがいいとか言われても、基本攻撃ボタン連打の私にはまったく意味がない。
問題はストーリーなんだよ。」
ここら辺で、TOVについての不満点を列挙し始める管理人と妹。
まとめると大体こんな感じ。
・主人公のくせにユーリが自分で決断しているところが見受けられない。
・主人公のくせにユーリが成長しない。
・下町の住人が帝国によって虐げられているという描写がなく、そのため税金徴収などを邪魔するユーリがただのチンピラになっている。
・世界のためにエステルが犠牲になるのはだめで、世界のためにエンテレケイアが犠牲になるのはよし。
・エステルの設定がいいところばっか詰め込んでいるせいで破綻している。
・「満月の子」という特別な存在なら利用されてもいいはずで、それでスレている部分もあるはずでは?
・フレンは序盤ではそこまで地位が高くなかったはずなのに、「フレンしか頼れる人がいないんです」というエステルの言動は矛盾している。
・周りの仲間達がユーリとエステルのマンセー要員である。
・ユーリとエステルに賛同するやつじゃないと生かしてもらえない。
・アレクセイの口ぶりだと、アレクセイに知識を与えた存在がいるように思われる。
・「目的は同じなのに、取る手段が違い、敵対する」という設定のデュークがラスボスでも別に構わないが、そこに持って行くまでの過程がとても中途半端。
・っていうか、星喰の存在自体が薄い。
・魔導器を無くすのが人類の総意みたいなことを言っているが、そもそも一般市民は完全おいてけぼり状態である。
・誰も正義を持っていない。
・張っておいた付箋を総無視。
・結果的にストーリー全体を通して、浅い落とし穴に何度も引っかかるような残念な感じになっている。
大体不満も出つくしたところで、話は自然と、どうすればもう少しマシなものになるかに話は移行する。
私「設定が詰め込みすぎなら削ればいいんじゃね?
エステルの博識と天然ってどう考えても両立しないし。博識はずして、その分の知識をユーリが担当すれば いいと思う。」
妹「っていうか、エステルに黒い部分がないのが問題。欠点がないから人間じゃないんだよ。」
私「じゃあ、帝国に利用されて癒す=善行、存在意義みたいな刷り込みをされて、どんな事態でもそれをやりとおそうとするってのは?」
妹「いいんじゃない?それで、リタがちゃんと怒ってくれるのが理想。」
私「それで最終的に、ホントの人助け、正義とは何かということを理解してくれればいいと思う。」
と、こんな感じでまずエステルが修正される。
私「っていうかさ、思ったんだけど、おっさんってメンバーに要る?」
妹「要らない。残念だけど要らない。物語にほとんどかかわってない。」
私「ですよね~。」
妹「おっさんはギルドの兄貴分で、フレンみたいに時々仲間になるけど永続メンバーにはならない、みたいなのがいいと思う。」
私「ドンを補佐し、新生ギルドの面倒もいろいろ見てくれた気のいいあんちゃんは実は帝国のシュヴァーン隊長でしたと。」
妹「うん、そんな感じでよかったよ。」
ここでまさかのレイヴンスタメン落ち。
ちなみに、エステルの監視のこととかは考えてません。
まあ、こまめに登場させればいいかな、って感じです。
さらに話はラスボスへと進む。
妹「っていうか、ラスボスもあのままアレクセイでよかったよね?」
私「あー、そうねぇ…。あれよりはその方がいいかもね。」
妹「アレクセイもアレクセイの正義があったし、そうすればもっと“正義を貫くRPG”っぽくなったと思うんだ。
それかフレン。」
私「え?フレン?」
妹「だってOPであんなにガチンコバトルしてたのに本編全然じゃん。」
私「まあ、このゲームの主題のひとつにユーリの正義とフレンの正義みたいなところはあるしね。
でもそれならフレンサイドのシナリオもあった方がいい気がする。その方がフレン側の正義も伝わりやすいし。」
妹「主人公二人?ないわあ。フレンサイドのラスボスどうすんのさ?それに容量の問題とかもあるし。」
私「ラスボスの問題は、アレクセイ戦前に、会話の選択肢があって、それによってアレクセイと戦うメンツが変わり、闘っていない方がラスボスになる。
容量は、ブルーレイなら何とかなるっしょ。」
妹「いや、今してるのは箱版の話だし。」
私「SO4はディスク3枚組だった。」
妹「知るかwww
あと仲間とかどうするよ?」
私「ソディアと変な魔術師(名前忘れた)がいる。」
妹「それだけかいwwww
じゃあ、ヒロインは?」
私「ソディア?」
妹「いやいやwwないわwww」
私「じゃあ、ヨーデル首にしてエステルの妹か姉出すわ。」
妹「ちょっw迷ってる迷ってるww
でも、実際問題、視点がコロコロ変わるとやっぱわかりにくい。それだったら同じ方法(=会話の選択方式)でラスボスが変わるって方がいい。」
私「それこそないわあ。それが許されるのは遥かくらいでしょ」
妹「知らんがなwwwでもSなんかは好感度でED変わるじゃん。」
私「あれは基軸のEDにちょっとしたプラスαがついた感じでしょ?ラスボスって物語における重要なファクターなのにそれが変わるとかないわ。」
妹「もとからあのラスボスに重要なファクターなんてないじゃん。」
私「それをどうにかしようとこうして話しているのに、同じ轍を踏んだら意味ないがな。」
とまあ、こんな感じで各々の馬鹿なゲーム論を展開。
いい加減話を戻す。
私「そもそもアレクセイに知識を与えた存在とかもあるよね。」
妹「それシュヴァーンでいいんじゃない?そんで、ラスボスもシュヴァーン。
壮絶な戦争を経験して世界に絶望したとか。
で、フレンは途中までシュヴァーンの考えが世界を救うと思ってついてきていたけど、それが全然違ったことにショックを受けて、シュヴァーンを裏切る。」
私「それいいんじゃね!」
と、いうことで、ここにてスタメンをクビになったおっさんがラスボスとして昇格。
以降、その地位は揺るがない。
ラスボスの問題が解決したところで一番の問題児、ユーリの修正に取り掛かる。
私「ってか、入団3か月で辞めたとかww」
妹「三か月で何を悟ったしwww
最低でも2年はいろよ」
私「っていうか、魔導器盗まれて困っているのは確かだが、それは帝国のせいではないし。何でユーリが帝国にツンケンしてるのかわからん。」
妹「もう少し下町の貧困っていうのを出せばよかったのにね。」
私「もしくは、
魔導器が盗まれる。
↓
役所に訴えるが、「下町がどうなろうとどうでもいい」みたいな態度を取られる。
↓
「なら、俺が行く!お前らには頼らん!!」
↓
旅立ち
こんな感じなら旅立ちも不自然じゃないしいいと思う。ついでにこれを見たエステルがよくわからん責任感じ てついてくればフレン云々という話よりはいいと思う。」
妹「あー」
私「あと、やっぱり騎士団には2年くらい居てもらって、何か事故、天災的なものが起こったが、騎士団は貴族 のためにしか動かず、庶民を見捨てた、みたいな事件があって辞める。そしてそれ以降は偽悪的な態度をとり続ける。とか。
で、カロルとかはまだ子供だから、物知りで大人なユーリに憧れてるけど、そういう偽悪的なところに疑問を持つ。「ユーリはそれで本当にいいの?」みたいな。」
妹「結構な中二だけど、根本設定はそれでもいい気がする。
あとは、物語中に成長してくれればだね。」
私「だけど、今回は主人公は成長しないというのがコンセプトなんだよね。」
妹「その設定は面白いと思うけど、結果があれなら失敗と言わざるを得ない。
やっぱりどこかしら成長しないと面白くないよ。」
こんな感じで我らが問題児はまとまりました。
確かによくよく考えてみればあれだけの長旅をして(しかも初めて)何も変わるところがないっていうのはおかしな話ですよね。
どんな大人でも価値観変わりますよ。
こんな感じで夜は更け、眠気に耐えられなくなった私は片手間にやっていたレジュメ作成(レジュメ作りの片手間ではなく)を放り投げ、ベッドにもぐりこんだのでした。