突如降って沸いたネタ。
今度はドラゴンボールです。
性懲りもなくまたジャンル増やして。
でもいいんだ。
だってここカオス空間だもの。
因みに設定としては原作終了後。
でもウーブはまだ出てきてません。
そのため孫家にはちゃんと悟空がいます。
悟飯は現在大学生で自宅から通っています。
原作が手元にないので口調とかは曖昧。
思ったままを書き綴っているので相変わらず設定がめちゃくちゃです。
今度はドラゴンボールです。
性懲りもなくまたジャンル増やして。
でもいいんだ。
だってここカオス空間だもの。
因みに設定としては原作終了後。
でもウーブはまだ出てきてません。
そのため孫家にはちゃんと悟空がいます。
悟飯は現在大学生で自宅から通っています。
原作が手元にないので口調とかは曖昧。
思ったままを書き綴っているので相変わらず設定がめちゃくちゃです。
ある日悟飯が卵を拾って帰って来た。卵といっても鶏の卵のような可愛いものではなく、大人の人間の頭ほどの大きさがある卵である。恐らく恐竜かそれに準ずるものの卵であろう。
その卵を割らないようにそっとテーブルの上に置くと、案の定と云うべきか、悟天が溢れ出る興味を露にして兄に近づいていった。
「わあ!兄ちゃん、それどうしたの?」
「拾ったんだよ。」
「食えるのか?」
次に興味を示したのは父。尤も彼の場合、卵そのものよりもそれから作られる料理の方に興味があるのだろうが。
「食べませんよ。まだ生きてるし。」
「だけどよ……。」
「それに割って半分恐竜になったやつが出てくるのは嫌でしょう?」
想像して一気に食欲が失せたらしい。軽く顔を青くしてそれもそうだなと乾いた笑みを浮かべた。
「食べるわけでもねえのに、なしてそっただもん拾ってきただ?」
チチもチチで夕飯のおかずだと思ったらしい。
修行馬鹿で無職の亭主を持った所為か、この母親は意外と現実主義だ。
「森に落ちてたんです。
僕も最初は巣に戻してあげようと思ったんですけど、巣そのものが無かったんで、仕方なく持って帰ったんですよ。そのままにはしておけませんからね。」
孵ってある程度成長したら野生に返しますと家族に説明すると、細かいことは気にしない家族はあっさりと了承をくれた。
「どんな子が生まれてくるんだろうね?」
悟天などは今からもう待ちきれないというように体全体でうずうずしていた。
「トランクス君にも見せてあげたい。」
「じゃあ、明日つれてくるといいよ。」
わーいと子供らしくはしゃぐ悟天から卵に目を移すと、悟空はあることに気が付いた。
「おい、この卵皹入ってねぇか?」
「え?」
「ほらここ。」
悟空が指差す先には確かに縦に走る黒い線。生きた卵だというのはどうやら悟飯の勘違いだったらしい。
「ホントだ。だから親に見捨てられたのかな?」
「かもしんねぇな。」
「え~、じゃあ生まれないの?」
「仕方ないよ、悟天。」
う~と膨れっ面の弟の頭を撫でながらそう諭す。
「そったら、今晩の夕飯に使うべ。」
心底嬉しそうに手をたたく妻を、悟空は微妙な表情で見つめた。
「でもよぉチチ、半分だけの恐竜が出てきたら……。」
「そんときゃ、家の裏にでも埋めてやんべ。」
宇宙最強の男の妻はその肩書きのとおり肝が据わっていた。
「じゃ、さっそく…。」
よいしょとチチが卵を持ち上げた刹那、ピキキッと皹が広がった。
ひゃあ!と思わず悲鳴をあげて卵を取り落としたチチであったが、幸いなことに悟飯が持ち前の身体能力を生かしてその卵をキャッチしていた。
「この卵…やっぱり生きてる……。これから孵るところなんだ!」
そうっと、帰って来たときよりも細心の注意を払って悟飯は再び卵をテーブルに戻した。
「生まれるの!?」
弟の顔も再び明るいものとなる。
そうこうしていくうちにどんどん皹は大きくなっていく。
そして――
パキッ
遂に卵から何かが出てきた。
最初に飛び出したのは手、そして額に殻を引っ付けた状態で頭を覘かせた。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
全体的に配色は緑。顔はどこかふてぶてしく、額から短い触角が二本生えている。卵の殻の縁を握る指の数は何度数えても四本。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
かなり見たことのあるフォルムに家族全員が固まるのは無理のないことだろう。
だが生まれたばかりの子供にとってそんなものは関係なく、さらに卵から這い出そうとして難儀している。さらに、孵ったばかりでは外気は寒すぎるのか、体を震わせて、くちっと小さくクシャミをする。その拍子にまだコントロール出来てない力があふれたのか、触覚から光線を出してテーブルの端を焦がした。
孫一家はそこで我に返ると、慌しく動き出し始めた。
「産湯産湯」
「タオルタオル」
「ちょっと悟天の赤ちゃんのときの服探してきます」
「ボク、ピッコロさん呼んでくるよ。」
そんな彼らの慌てる様をきょとんと見やりながら、卵から孵ったばかりのナメック星人の子供は、又一つクシャミをしてテーブルを焦がしていたのだった。
――――――-―――――――-――――――――-――――――――――――
ナメックの子供って可愛いよねって話。
っていうか不思議でも何でもねえ。
因みに、小学生で飼育委員をやっていた頃、チャボの卵を持って帰った時に、
「その卵割ると半分ヒヨコになったやつが出てくるよ。」
と父に脅されたのは私です。
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