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いい加減感想ではなく、ネタを投下しようと思い立った今日この頃。
ふと思いついたものがあったので、そのまま載せてみました。
設定はかなり大まか。
でも煮詰めようとするとめんどくさくなってそのまま書かなくなるので、やっぱり勢いのあるうちに。

大英帝国な海賊英と、大日本帝国な海軍日の話です。
プロローグ的な感じで、二人はまだ出会ってません。
ってか英が全然出てきてない。
設定もこれくらいしか決まってない。
ホントに大まかにも程がある。

名前は人間名です。
まあ、パラレルですしね。




 ドォンドォンと鈍い破裂音を轟かせて、巨大な鉄の塊が豪華客船を打ち壊す。それに彩を加えるように添えられる伴奏は貴族たちの悲鳴。奏者は野蛮な海賊。
 何故ここまで来てこんな最悪に不快なBGMを聞かなければならないのかと本田菊は自分に宛がわれた客室で一人大人しくコーヒーを飲んでいた。
「本田将校!海賊です!海賊がこの客船に攻めてきました!!」
「そんなことは貴方に言われずとも百も承知です。」
 半泣きで報告に来た部下を見もせずに、菊はぴしゃりとそう返した。その言い方に苛立ちを隠す気配すら見られない。

 どうでもいいことではあるが、菊は今とても機嫌が悪いのである。
 海軍会議に出席したはいいものの、辺境生まれの彼の言い分等聞くことすらなく一刀両断され、あまつさえ中央の軍備を整えるための資金を出せと要求されたのだ。
 曰く、「中央に蔓延る海賊を対処するのが先だ。どうせ辺境等、大した被害は出ていないのだから。」
 冗談ではない。
 辺境には中央にはない珍しいものがあり、それを狙う海賊は数知れない。さらに中央と辺境では住んでいる人種も違うから人身売買など公然と行われる。
 むしろ中央の海賊は辺境から奪ったものを売りに来ているだけではないか。中には貴族との利害の一致から同盟を結んでいる海賊までいると聞く。
 それにも関わらず中央に金をよこせなどとよくもいえたものだ。思い返すだけで菊の腸が煮えくり返るようだった。

 それゆえに会議が終わり、帰国の船に乗り込んでからも彼の機嫌は底辺をさまよい続けていたのである。そしてさらにこの海賊騒動。菊の怒りのバロメーターが振り切れるのも無理からぬことであろう。

「逃げましょう、将校!あちらに緊急用のボートが用意されてる筈です!」
 さあ、と道を指し示す部下に、菊は初めて視線をよこした。ただし、絶対零度に近い氷の目であったが。
「逃げる?私が?何を冗談言ってるんですか。」
「え?」
「敵に背を向けるなど一生の恥です。
 この私を誰だと思っているんですか?海軍将校、本田菊ですよ?
 尻尾を巻いておめおめと敵前逃亡など万が一にもありえません。」
 菊は高らかに言い放ち、傍らの刀を手にとると、部下を押しのけ、部下が指し示した方とは逆に廊下を進んでいった。
「しかし、将校!今は戦艦一隻すらないのですよ!いくら将校でも無謀です!」
「恐ろしいなら貴方は先に逃げなさい。私の配下に腰抜けは必要ありません。」
「将校!!」
 なおも言い募ろうとする部下に、しかし最早菊に聞く耳はなかった。
「どうせ私たちは乗せてもらえませんよ。」
 ボートは中央の真っ白なお貴族様でいっぱいだ。
 だったらそんなものには頼らずに自分で道を探し出したほうが手っ取り早い。

「私を動かすからには相応の海賊であってくださいよ。」

 そうすれば私の名が上がるんですから。


―――――――-――――――――――――――――――――――――

補足すると、菊の名前が上がれば、それだけ中央海軍に意見を通しやすくなるってことです。
何か書いていくうちにまとまりがなくなった。
気が向けばアーサーサイドも書きます。
さらに気が向けば続けます。
でも可能性は限りなく低い。
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